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アラフィフになってもくだらないことで悩みます

私の不妊治療(4)

2月、新しい不妊治療専門の病院に通い始めた。

前の病院の紹介状と、検査の結果などもあったが、約1年前のデータでもあり、再度一通りの検査を行った。

 

いよいよ体外受精

女性の通常の体の周期に乗って治療する人工授精とは違い、体外受精に向けた身体の管理が必要になる。先生に言われるがままに行っていれば、ものの数分で終わってしまう人工授精のようにはいかない。

 

全くの未知数の体外受精においては、おそらく他の病院でもそうであると思われるが、体外受精についての細かな説明がされる。どういう手順で、何をして、金額はどれくらいか、etc

 

驚いたことは、そこの病院の体外受精の説明会は予約制で、なんと、1ヶ月以上も先の予約しか取れないと言われたことだ。とっとと始めてほしいのでちょっと焦る。それだけの数の人が通っていることが不思議な気がした。

 

最初の基本的な検査は相変わらず特に問題なし。

先生からは、人工授精でも可能性があると思うので、説明会まで時間がもったいないので人工授精しましょうか!という提案をいただき、お願いした。

 

ところ変わればなんとやら。これまでの病院とは違うことも当然ある。一番驚いたのは、人工授精当日、女性の卵胞チェックがあったことだ。

 

卵胞サイズが20mm程度になると卵胞は破れ卵子が出てくる、そのタイミングでうまく精子と出会えれば受精、妊娠に至る訳で、不妊治療中は数日おきに病院に行き卵胞サイズをチェックされる。

 

人工授精では、いよいよなタイミングであらかじめ採取し濃縮洗浄した精子を女性の身体に送り込んであげるのだが、鮮度が命!の精子は、自宅で採取後すぐに病院に行き速攻濃縮洗浄の処置がされる。

その技術に、人工授精の代金の多くがかかっているので、濃縮洗浄し始めて、さあ卵胞チェック!あらら、もう排卵してからだいぶ経つから妊娠の可能性薄いなー。では、お金の無駄となるため、当日の卵胞チェックはしない病院も多いと聞いていた。

 

これまで一度も当日の卵胞チェックはしたことが無かったが、転院先の病院は、精子の作業中(2時間程かかる)先生の診察があり卵胞チェックがされた。

 

細かなことはよくわからないが、卵子精子では、生きていられる時間が違い、卵子は寿命が短い。そのため、人工授精は、排卵直前に行い、寿命の長い精子を先に女性の体の中で待機させておくというのが常套である。

 

転院先でおまけに行う人工授精の初回は、なんと、排卵後の処置となってしまった。

前日の検診で、「排卵しちゃいそうなサイズだから、明日の朝イチで来てね!」と言われていて、一晩祈ったが、排卵してしまっていた。

排卵しちゃってたけど、まだ直後だから可能性はあるからね!」という先生の言葉もなんだか虚しく聞こえた。

 

ただ、体外受精が本番で今回の人工授精はおまけのおまけ!という思いと、近々夫と旅行に行く計画があったこともあり、余り落ち込まずのんびり過ごすことができた。

 

そして、それが良かったのかなんなのか、

その排卵後の人工授精で、私は無事妊娠した。

不妊治療のために初めて病院をおとづれた日のちょうど一年後の同じ日に、病院で妊娠を正式に確認した。

 

2年後、2人目を考えた。2人目は不妊治療をしないと決めた。自然妊娠しなければ一人っ子となるのだったが、二人目はあっさり妊娠して、二人の娘に囲まれた生活をしている。